【経営層向けサマリー】

  • IT導入補助金 デジタル化基盤導入枠(2026年度は「インボイス枠・インボイス対応類型」)は、インボイス対応の会計・受発注・決済ソフト導入費用を最大350万円補助する制度
  • 補助率は最大75%(4/5)(小規模事業者が50万円以下部分に適用)、50万円超は2/3
  • PC・タブレット等のハードウェアも補助対象(最大10万円・補助率1/2)。レジ・券売機は最大20万円・補助率1/2
  • 申請受付:2026年3月30日〜。IT導入支援事業者経由の申請が必須。交付決定前の購入は補助対象外

IT導入補助金のデジタル化基盤導入枠とは?対象と申請方法【2026年版】

IT導入補助金 デジタル化基盤導入枠は、中小企業がインボイス対応の会計・受発注・決済ソフトやPC・レジを導入する費用を補助する制度です。2026年度は「インボイス枠(インボイス対応類型)」として継続しており、ソフトウェアは最大350万円・補助率最大80%、ハードウェアも補助対象です。

IT導入補助金のデジタル化基盤導入枠(インボイス枠)とはどんな制度か?

デジタル化基盤導入枠とは:IT導入補助金のなかで、インボイス制度に対応した会計・受発注・決済ソフトウェアおよびPC・レジ等のハードウェアの導入費用を補助する枠組みです。2026年度は「デジタル化・AI導入補助金 インボイス枠(インボイス対応類型)」として継続されています。

IT導入補助金 デジタル化基盤導入枠は、もともと2022〜2025年度に設けられた枠組みであり、インボイス制度の導入に伴うデジタル基盤整備を支援する目的で設計されました。2026年度は「デジタル化・AI導入補助金」として制度が全面刷新されましたが、デジタル化基盤導入枠の機能は「インボイス枠(インボイス対応類型)」として継続されています(公式サイト:インボイス枠(インボイス対応類型))。

デジタル化基盤導入枠が他の申請枠と大きく異なる点は2つあります。第一に、通常枠では対象外となるPC・タブレット・レジ等のハードウェアも補助対象となること。第二に、インボイス制度への対応という明確な目的があるため、採択審査のハードルが相対的に低く、中小企業・個人事業主も申請しやすい枠である点です。

小売業B社(従業員12名、埼玉県)では、インボイス対応のクラウド会計ソフト(年間利用料32万円×2年)とタブレット2台(合計12万円)を本枠で申請し、補助金57万円を受給。実質負担を11万円まで圧縮した事例があります。

IT導入補助金 デジタル化基盤導入枠の対象事業者・対象経費は何か?

デジタル化基盤導入枠(インボイス枠・インボイス対応類型)の対象事業者は、中小企業・小規模事業者・個人事業主・一般社団法人等で、日本国内で事業を営んでいることが条件です。業種を問わず幅広い事業者が申請できます。

対象となるソフトウェア(ITツール)

インボイス制度に対応しており、以下の機能を1種類以上有するソフトウェアが対象です。

  • 会計:勘定元帳・仕訳帳などを電磁的に記録・管理できる機能
  • 受発注:受注・発注をデジタルで処理・保存できる機能
  • 決済:キャッシュレス決済・電子マネー決済に対応する機能

クラウド会計ソフト(freee会計、マネーフォワードクラウド会計等)、ERPシステム、受発注管理システムなどが対象になります。クラウド利用料は最長2年分まとめて申請可能です。

対象となるハードウェア

ソフトウェアとあわせて申請する場合のみ、以下のハードウェアも補助対象となります。ハードウェア単独の申請は不可です。

ハードウェア種別 対象品目 補助上限額 補助率
PC・タブレット等 PC、タブレット、プリンター、スキャナー、複合機 10万円 1/2以内
レジ・決済端末等 POSレジ、モバイルPOSレジ、券売機 20万円 1/2以内

関連資料:AI導入ROI計算テンプレート

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IT導入補助金 デジタル化基盤導入枠の補助額・補助率はいくらか?

デジタル化基盤導入枠(インボイス枠・インボイス対応類型)の補助上限額と補助率は、ソフトウェアの機能数と補助額の段階によって異なります。

対象 補助上限額 補助率(中小企業) 補助率(小規模事業者)
ソフトウェア(1機能) 50万円 3/4以内 4/5以内
ソフトウェア(2機能以上)50万円以下部分 350万円 3/4以内 4/5以内
ソフトウェア(2機能以上)50万円超部分 2/3以内 2/3以内
PC・タブレット等 10万円 1/2以内 1/2以内
レジ・券売機等 20万円 1/2以内 1/2以内

補助金シミュレーション例

飲食業C社(従業員8名・小規模事業者)が会計・受発注の2機能を持つクラウドERP(2年分利用料200万円)とタブレット2台(14万円)を導入した場合:

  • ソフトウェア50万円以下の部分:50万円 × 4/5 = 40万円補助
  • ソフトウェア50万円超〜200万円の部分:150万円 × 2/3 = 100万円補助
  • タブレット:10万円 × 1/2 = 5万円補助(上限10万円適用)
  • 合計補助額:145万円、実質負担:69万円

補助を最大化するには、会計・受発注・決済の2機能以上を持つソフトウェアを選定することが重要です。1機能のみのソフトでは補助上限が50万円に制限されます。経済産業省・中小企業庁は、デジタル化基盤導入枠によるインボイス対応支援を中小企業庁公式サイトで継続案内しています。

デジタル化基盤導入枠の申請手順はどのように進めるか?

IT導入補助金 デジタル化基盤導入枠を申請するには、IT導入支援事業者とのマッチングが必須です。IT導入支援事業者とは、中小企業庁に登録されたITツール提供・導入支援企業のことで、申請はこの事業者を通じて行います。

申請の基本手順(5ステップ)

  1. IT導入支援事業者・対象ツールの選定:公式ポータルのツール検索機能でインボイス枠対応の事業者・ソフトウェアを検索する
  2. みらデジ経営チェックの実施:申請要件として「みらデジ」経営チェックの完了が必要(無料・オンライン対応)
  3. IT導入支援事業者と事業計画の共同作成:導入後の業務改善計画・数値目標をIT導入支援事業者とともに策定
  4. 申請・交付決定:gBizIDプライムアカウントで電子申請。交付決定通知を受けるまでは購入・契約を行わない(これが最重要ルール)
  5. ツール導入・実績報告:交付決定後に導入を実施。完了後60日以内に実績報告書を提出し、補助金を受給

申請受付は2026年3月30日(月)から開始されています。一次公募の締め切りは2026年8月25日(火)17:00を予定しています(最新スケジュールは公式ポータルを確認)。gBizIDプライムの取得には通常1〜2週間かかるため、申請を検討する場合は早めに準備を開始することが推奨されます。

関連資料:AI導入レディネス診断チェックリスト

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デジタル化基盤導入枠と通常枠・AI導入枠はどう使い分けるか?

デジタル化基盤導入枠(インボイス枠)と通常枠(AI導入枠)の使い分けは、導入目的と投資規模によって判断します。以下の比較表を参照してください。

比較項目 デジタル化基盤導入枠(インボイス枠) 通常枠(AI導入・業務効率化)
主な目的 インボイス対応・デジタル基盤整備 AI導入・業務自動化・生産性向上
補助上限額 350万円(ソフト)+ ハードウェア 450万円
補助率 最大3/4〜4/5(50万円以下部分) 最大1/2
ハードウェア補助 あり(PC・レジ等) なし
対象ソフトの条件 インボイス対応必須 AI・DX関連ツール全般
コンサルティング費 対象外 対象
向いている企業 会計・レジの刷新が急務な企業 AI活用・業務再設計を推進する企業

製造業D社(従業員250名)では、まずデジタル化基盤導入枠で会計システムとPCを整備し(補助金130万円受給)、翌年度に通常枠でAI在庫管理システムを導入(補助金225万円受給)という2段階活用で合計355万円の補助を実現しています。デジタル基盤が未整備のうちにAI導入を急ぐよりも、段階的に整備するアプローチが採択率・導入効果ともに高い傾向があります。

補助金を活用すれば、通常枠と組み合わせることで実質負担を大幅に圧縮しながらAI前提の業務基盤を構築できます。Algentioはデジタル化基盤導入枠から通常枠(AI導入)まで一括してサポートするIT導入支援事業者として、補助金申請から業務設計・システム開発まで対応しています。

補助金の採択率を高めるためには、事業計画書の質が重要です。詳しい申請書の書き方は補助金計画書の書き方ガイドをご参照ください。また、デジタル化基盤導入後のAI化を検討している場合はAI導入補助金の最新情報(2026年版)もご確認ください。

まずは、サービス資料から。

AlgentioのAI導入支援サービス概要資料を無料配布中。補助金活用シミュレーション・導入ロードマップ・費用対効果の試算が含まれています。

IT導入補助金 デジタル化基盤導入枠に関するよくある質問

Q. デジタル化基盤導入枠でAI機能付き会計ソフトは申請できますか?

A. インボイス対応の「会計」機能を有していれば、AI機能が付加されていても申請対象になります。ただし、インボイス対応がない純粋なAI分析ツールや業務効率化ツールは通常枠での申請となります。AI機能付き会計ソフトをデジタル化基盤導入枠で申請する場合は、IT導入支援事業者に事前確認することを推奨します。

Q. 会計・受発注・決済の複数ソフトをまとめて申請できますか?

A. 複数ソフトをまとめて申請することは可能です。ただし、補助上限は1申請あたり350万円(2機能以上の場合)が上限となります。また、申請できるIT導入支援事業者は1社のみです。複数の事業者に分けて申請することはできません。

Q. IT導入支援事業者はどうやって探せばよいですか?

A. 公式ポータルサイト(it-shien.smrj.go.jp)の「ITツール・IT導入支援事業者検索」から検索できます。業種・ツール種別・地域で絞り込めます。Algentioもデジタル化基盤導入枠対応のIT導入支援事業者として登録しており、補助金申請から導入後の業務設計まで一括サポートしています。まずは無料AI診断でご相談ください。