【実体験】AIが怖い税理士が90日で仕事を変えた話
正直に言います。税理士の仕事の40〜80%は、もうAIで削減できる時代になっています。
これは私の感覚じゃなくて、2025年の士業DX白書に書いてあった数字です。記帳代行は50〜80%削減、申告チェックは30〜50%削減可能。
この数字を見たとき、正直、手が震えました。
でも、ここから90日間で私の仕事は大きく変わりました。怖いまま動かなかったら、たぶん今ごろもっと怖くなっていたと思います。
今回は、「AIが怖い」からスタートした私が、90日間で何をやって、どう変わったのかを全部書きます。同じ不安を抱えている方の参考になれば嬉しいです!
【前提】なぜ今「90日」なのか?(30秒で分かる背景)
MicrosoftのAI部門CEOが「12〜18ヶ月で会計士・税理士の業務の大部分が自動化される」と発言して、海外でかなりバズっていました。
日本でも動きは加速しています。2025年7月から国税庁がAIを使った相続税調査を全国展開。2026年9月にはKSK2システムに移行して、AIデータ分析が本格的に始まります。
つまり、税務の「調べる側」も「申告する側」もAI化が進んでいて、真ん中にいる税理士が一番影響を受けるんです。
EYの2025年調査では、税務リーダーの87%が「AIで効率性・正確性が向上する」と回答しています。もう「使うかどうか」じゃなくて、「いつ使い始めるか」の段階なんですよね。
だからこそ、90日。3ヶ月あれば、仕事の仕方を確実に変えられます。
食べながらAIを研究しています 😊
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【手順①】1日目〜30日目:AIツールを選んで、触ってみる
最初の1ヶ月は「慣れる」だけでOKです。完璧に使いこなそうとしなくて大丈夫!
私がやったのはこの3つです。
- Claude Pro(月額3,000円)を契約して、毎日1つ税務の質問を投げる
- Gemini(Google Workspace Business Plus・月額1,600円)のGemsで税務Botを作ってみる
- ChatGPTの無料版で、簡単な仕訳の相談を試す
最初のプロンプトは本当にシンプルでした。「個人事業主の交際費の上限について教えて」とか、そのレベルです。
大事なのは、AIの回答を「正解」として受け取らないこと。UKの会計士調査では、ChatGPTのアドバイスを鵜呑みにしたクライアントの50%が金銭的損失を被ったというデータもあります。
だから、AIの回答を「下書き」として受け取って、自分の知識で検証する。この習慣を最初の30日で身につけました。
この期間のポイント
- 毎日10分だけでいい。「1日1質問」をルールにする
- 回答の正確性を自分で確認する癖をつける
- 「AIってこういう感じか」と感覚をつかむのがゴール
【手順②】31日目〜60日目:実際の業務に組み込んでみる
慣れてきたら、次は実務に使います。ここが一番怖いけど、一番変化が大きい期間でした。
私が試したのはこの3つです。
- freee確定申告のChatGPT連携で、自動仕訳とAI-OCRによるレシート自動入力
- Claude Proで顧問先への説明資料のドラフト作成
- Gemini Deep Researchで税制改正の情報収集
特にfreeeのAI-OCRが衝撃的でした。レシートを撮影するだけで仕訳候補が出てくる。今まで手入力に1件あたり2〜3分かかっていた作業が、確認だけなら30秒で終わります。
記帳業務だけで見ると、月に約20時間かかっていた作業が6〜7時間に短縮されました。これはマネーフォワード クラウド会計の銀行連携とAI自動仕訳提案も組み合わせた結果です。
PCP会計士白書(2025年)によると、AIを週5日以上使っている会計士の50.9%が「生産性が非常に向上した」と回答しています。毎日触れるかどうかで、差がつくんですよね。
この期間のポイント
- まず「時間がかかっている作業」からAI化する
- 削減できた時間を記録しておく(後で効果を実感できます)
- ミスが出ても「テスト期間」と割り切る。最終チェックは必ず自分で
【手順③】61日目〜90日目:空いた時間で「人にしかできない仕事」を増やす
ここが一番大事なフェーズです。AIで時間を作って、その時間を何に使うか。
私の場合、空いた時間で始めたのがこの2つでした。
- 顧問先との対面コンサルの時間を月2回→4回に増やす
- AIでは対応できない税務調査への立会い準備に時間を割く
国税庁の2024事務年度データでは、AI活用の税務調査で1件あたりの追徴税額は547万円。全体平均の386万円と比べて1.4倍です。つまり、調査する側もAIで精度を上げてきている。
だからこそ、「AIでは対応できない部分」に時間を使える税理士の価値が上がるんです。IRS対応や署名、クライアントとの信頼関係構築。ここは今のところ人間の強みです。
PwCが導入支援しているTax AI Assistantのような税法特化型AIも出てきていますが、これもあくまで「リサーチの効率化」がメイン。最終判断は人間がします。
この期間のポイント
- 「AIに任せる仕事」と「自分がやる仕事」を明確にリスト化する
- 空いた時間は「付加価値の高い仕事」に充てる
- EYやPwCが開催しているAI×税務セミナーに参加して、業界の動きをキャッチアップ
【注意点】やりがちな失敗3つ
① AIの回答を検証せずにそのまま使う
先ほども書きましたが、ChatGPTのアドバイスで50%が損失を受けた調査結果があります。必ず自分の専門知識で裏を取ってください!
② 一気に全部をAI化しようとする
最初の30日は「触るだけ」でいい。焦って全業務をAIに切り替えると、ミスが増えてかえって時間がかかります。
③ 「AIがあるから勉強しなくていい」と思ってしまう
むしろ逆です。AIの回答を検証できるだけの知識がないと、AIは使いこなせません。トムソン・ロイターの調査では、税理士事務所の生成AI利用率が2024年の8%から2025年は21%に3倍増しています。使える人と使えない人の差は広がる一方です。
【まとめ】今日からできること
90日は長く感じるかもしれませんが、やることはシンプルです。
- 最初の30日:Claude ProかChatGPTを契約して、毎日1つ質問する
- 次の30日:freeeやマネーフォワードのAI機能で、記帳作業を半自動化する
- 最後の30日:空いた時間を「人にしかできない仕事」に振り向ける
私はこの90日間で、月20時間の作業時間を削減して、その分を顧問先との対話に使えるようになりました。
怖いのは当然です。私も今でも怖いです。でも、「怖いまま動く」と「怖いまま止まる」では、90日後の景色が全然違いました。
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ではまた、次のnoteでお会いしましょう💁🏻♀️