AIに仕事を奪われる」は間違い。税理士になったら逆だった
「税理士の仕事の92.5%はAIに代替可能」
この数字、野村総研とオックスフォード大学の共同研究で出たものです。私が税理士になる前から言われていました。正直、受験勉強中は何度も心が折れそうになりました。
でも、実際に税理士として働き始めて気づいたんです。「AIに仕事を奪われる」って、ちょっと違うなって。
【常識】「AIが進化したら税理士は不要になる」
これ、みんな信じていますよね。私も信じていました。
マッキンゼーの2026年1月の調査でも、経理・会計事務の代替確率は94%と出ています。リクルートの転職市場レポートでは、税理士補助の求人数が2015年から2024年の間に40%も減少しています。
数字だけ見たら「終わった職業」に見えますよね。
実際、freee AI会計は月額2,980円で自動仕訳・決算書作成までやってくれます。マネーフォワード クラウドも月額3,980円で税務申告のドラフトまで生成してくれる時代です。
個人事業主の方がChatGPTで確定申告を4時間で自己完結したという投稿もX上でバズっていました。「税理士に頼む意味ある?」というコメントもたくさんついていて、見たときは正直ヒヤッとしました。
食べながらAIを研究しています 😊
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【現実】実際に働いてみたら、逆のことが起きていた
ところが、です。
私が現場で見ている景色は、ネットの「税理士不要論」とはまったく違います。
まず、AIが定型作業を片づけてくれるようになったことで、顧問先との対話の時間が増えました。以前は仕訳入力や資料整理に追われていた時間を、経営相談やキャッシュフローの改善提案に使えるようになったんです。
Xで見かけた税理士の方(@shotarotanaka さん)も「AIでクライアントの状況を構造化する業務こそ価値が上がっている」と発信していて、本当にそのとおりだと思いました。
さらに驚いたのが、AI導入コンサルティングに舵を切った税理士が年収2,500万円を達成しているという事例。従来の顧問料の2倍以上の報酬を得ている人が出てきています。
EYの2026年2月の税務調査によると、税務リーダーの87%が「AIで効率と正確性が向上した」と回答しています。つまり、AIは税理士を消すのではなく、税理士の武器になっているんです。
一方で怖い事例もあります。AIの出力を検証せずにそのまま税務申告した個人事業主が、ミスの多発で税理士との再契約を拒否されたケースも報告されていました。AIは便利ですが、「正しさの最終判断」はまだ人間が必要です。
【じゃあどうする?】AI時代に税理士が、いや全ての専門職が生き残る3つのこと
これは税理士に限った話ではありません。弁護士、社労士、コンサル、エンジニア。どの専門職にも共通する考え方です。
① 定型作業はAIに任せて「判断する側」に回る
仕訳入力、資料整理、ドラフト作成。これらは確実にAIのほうが速いです。Claude Codeを使っている税理士事務所では、スタッフ0人で60社に対応し、処理時間を83%削減した事例があります。
ポイントは「AIに奪われる作業」と「AIでは判断できない仕事」を分けること。自分の業務を書き出して、どこがAI化できるか言語化するところから始めてみてください。
② AIツールを「使う側」になる
国税庁のKSK2(AIによる税務調査選定システム)が2026年に稼働しました。ビッグデータの名寄せで申告の不整合を自動検知してきます。
これ、知らないと怖いですが、知っていれば対策できます。AIツールの最新動向を追って、自分の業務に取り入れるだけで、同業者に1年以上の差がつきます。英語圏のCPA(公認会計士)の間では「今月AIを始めれば来年リードできる」が合言葉になっています。
まずはChatGPTで日常業務の一部をテストしてみる。Claudeで議事録や報告書のドラフトを作ってみる。freee AI会計の無料トライアルを試してみる。ハードルは思っているより低いです。
③ 「AIにできないこと」に時間を集中させる
PwCの職場環境調査(2025年)では、AI業務活用者の75%が生産性向上を実感しています。でも、生産性が上がった分の時間をどう使うかが本当の勝負です。
中小企業の経営者が求めているのは「正確な帳簿」だけではありません。「来期の資金繰りをどうするか」「この設備投資は今やるべきか」という判断の相談相手です。
Xで225いいねを集めていた投稿でも「AIで税理士不要論は誤り。中小企業支援の税理士の価値はむしろ上がっている」と指摘されていました。私も現場で強く感じています。
【まとめ】奪われるのは「作業」であって「仕事」ではない
「AIに仕事を奪われる」という言い方は、正確ではありません。
奪われるのは「作業」です。仕訳入力、データ整理、ドラフト作成。これらはAIのほうが速くて正確になっていきます。
でも「仕事」は残ります。むしろ増えます。判断すること、信頼を築くこと、クライアントの不安に寄り添うこと。
税理士の代替可能性92.5%という数字は、裏を返せば「7.5%の判断業務」にこそ本質があるということです。そしてAIが定型作業を引き受けてくれることで、その7.5%に全力を注げるようになります。
私自身、まだまだAIツールを使いこなせているとは言えません。でも「怖いから避ける」のではなく「怖いから学ぶ」を選んだことで、少しずつ景色が変わってきました。
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ではまた、次のnoteでお会いしましょう💁🏻♀️