正直に言います|AI怖い税理士が3ヶ月で確信に変えた話
3ヶ月前、クライアントとの打ち合わせ中に「それ、ChatGPTに聞いたら一瞬で出てきましたよ」と言われました。
頭が真っ白になりました。私が2時間かけて調べた税務論点を、相手はAIで5分で把握していたんです。
その夜、布団の中でずっと考えていました。「私の仕事、本当になくなるのかもしれない」って。
でも、そこから3ヶ月。怖さは消えていないけれど、「確信」に変わったものがあります。今日はその全記録を書きます。
【きっかけ】「知らない」が一番怖いと気づいた夜
あの打ち合わせの後、SNSを開いたら追い打ちをかけるような投稿が目に飛び込んできました。
ある公認会計士の方が「AI生成の元帳がクソデータを量産している」と警鐘を鳴らしていて、62,000回以上表示されていました。一方で、別の税理士は「AIで異常仕訳のスクリーニングを自動化して、チェック時間を1日から半日に短縮した」と発信している。
つまり、AIを使いこなしている人と振り回されている人の差がすでに開いていたんです。
怖かったのはAIそのものじゃなくて、「自分が何も知らないまま取り残されること」でした。だから、まず試してみようと決めました。
食べながらAIを研究しています 😊
ひなこのむきうしゅ(大食い)チャンネル
仕事の合間にひたすら食べています😋 @hinako_taberu でフォローしてね!
【やったこと】3ヶ月間の実験ステップ
① 1ヶ月目:まず自分の業務を「言語化」した
いきなりツールに飛びつくのではなく、まず自分が毎月何に何時間使っているかを書き出しました。
記帳代行、月次報告書の作成、税務リサーチ、クライアント対応、雑務。ざっくり計算したら、週55時間以上働いていて、そのうち約50%が定型業務でした。日本税理士会連合会の調査でも同じような数字が出ていると後から知って、「みんなそうなんだ…」とちょっとだけ安心しました 笑
この「業務の棚卸し」がなければ、何をAIに任せるか判断できなかったと思います。
② 2ヶ月目:3つのツールを実際に使ってみた
試したのはこの3つです。
- ChatGPT Plus(月約2,000円):税務リサーチの初手として。条文の要約や論点整理に使用
- Claude Pro(月約3,000円):仕訳データの構造化と異常検知プロンプトの実行に使用
- freee クラウド会計:銀行明細の自動取り込みとAI自動仕訳の精度検証
ポイントは、いきなり全業務に導入しなかったこと。まず1つの顧問先だけに限定して、月次報告書の作成プロセスだけをAI化してみました。
具体的には、Claudeに仕訳データを渡して「異常値がないかスクリーニングして、不明な点は『不明』と回答して」というプロンプトで検証しました。この「分からないなら分からないと言って」という指示が、ハルシネーション対策としてめちゃくちゃ大事です。
③ 3ヶ月目:数字を比較して「判断」した
2ヶ月目の結果を踏まえて、本格的に数字を出しました。ここが一番大事なフェーズです。
月次報告書の作成時間が3時間から約1時間に短縮されていました。3分の1です。浮いた2時間で、今まで後回しにしていたクライアントへの提案資料を作れるようになりました。
ただし、AIの出力をそのまま使ったことは一度もありません。必ず自分の目で確認しています。Xで話題になっていた通り、AI生成データは「補助」であって「完成品」ではないんです。
【結果】怖さが「確信」に変わった理由
3ヶ月やってみて、正直な感想を書きます。
良かった点:
- 税務リサーチの時間が体感で10分の1に。以前は条文を追うだけで50分かかっていた調べものが、ChatGPTで初期整理→原典確認の流れで5分程度になりました
- 定型業務が減った分、クライアントとの対話時間が増えました。「先生、最近丁寧になりましたね」と言われて嬉しかったです 笑
- 月額コストはChatGPTとClaude合わせて約5,000円。ROIで考えると圧倒的にプラスです
微妙だった点:
- AIの仕訳精度はまだ不安定。freeeの自動仕訳も、勘定科目の振り分けミスが体感で2割くらいありました
- 最初の1ヶ月はプロンプトの書き方が分からず、むしろ時間がかかった
- 「AIに任せていいのか」という罪悪感が地味にストレスでした
それでも、確信に変わったことが1つあります。
AIは私の仕事を「奪う」のではなく、「つまらない部分を引き受けてくれる」ものでした。
2026年9月には国税庁の新システム「KSK2」が本格稼働して、AI分析による税務調査が全国展開される予定です。つまり、国税庁側もAIを使ってくる。だったら、私たち税理士がAIを理解していないほうがリスクなんです。
実際、AI活用の相続税調査では1件あたりの追徴税額が平均547万円と、通常の1.4倍というデータも出ています。AIを使いこなす側に回らないと、クライアントを守れなくなる時代がすぐそこまで来ています。
【おすすめ度】こんな人に、この3ヶ月実験を勧めたい
「AIが怖い」と思っているすべての専門職の方に勧めたいです。税理士に限らず、士業、経理、事務職、どんな仕事でも同じステップが使えます。
- まず自分の業務を書き出す(何に何時間かかっているか)
- 1つの業務だけ、1つのツールで試す(全部やろうとしない)
- 1ヶ月後に数字で比較する(感覚ではなくデータで判断)
最初の一歩は、ChatGPTの無料版で十分です。「自分の仕事で一番時間がかかっている作業を効率化する方法を教えて」と聞くだけでも、視界が変わります。
怖さは消えません。でも、「知っている怖さ」と「知らない怖さ」はまったく別物です。
この記事が参考になったら、スキで教えてもらえると嬉しいです!同じように不安を感じている方に届くきっかけになるかもしれません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ではまた、次のnoteでお会いしましょう💁🏻♀️