【実体験】AIが怖かった税理士が90日で得たもの
3ヶ月前、クライアントに「それ、ChatGPTでできるよ?」と言われて、手が震えました。
冗談じゃなく、本当に震えたんです。帰りの電車で「税理士 AI 代替」って検索して、出てきた記事を読むたびに胃が重くなって。
でも今、この記事を書いている私は、あの頃とはまったく違う働き方をしています。月次対応にかけていた時間は20時間から3時間に減りました。空いた時間で始めた顧問先へのコンサル提案で、新規契約も増えています。
90日間で何が変わったのか。正直に、全部書きます。
【Before】AIが怖くて眠れなかった頃の私
3ヶ月前の私のスケジュール、今見返すとゾッとします。
毎月の記帳チェックに1社あたり約2時間。担当している顧問先が10社あるので、それだけで月20時間。報告書の作成にもう10時間。合計30時間以上が、ルーティン作業で消えていました。
そんな中、X(Twitter)で「freeeのAIエージェントで仕訳が自動化された」「Claudeで月次レポートのドラフトが5分で出る」という投稿が流れてくるようになって。
正直、見たくなかったです。「これが当たり前になったら、私の仕事って何が残るんだろう」って。
でも一番怖かったのは、自分だけが取り残される未来でした。業界のAI導入率は2026年時点で約80%を超えているという調査もあって、もう「使わない」という選択肢はないんだと気づいたんです。
食べながらAIを研究しています 😊
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【転機】「とりあえず1つだけ試す」と決めた日
きっかけは、同業の税理士さんのnote記事でした。「AIエージェントで記帳チェックが2時間から30分になった」という内容で、具体的な手順まで書いてあったんです。
それを読んで思いました。「全部を一気に変える必要はない。まず1つだけ試してみよう」と。
私が最初に手を出したのは、Claude Pro(月額約3,000円)でした。理由は単純で、日本語の長文が自然だったから。税法の条文を貼り付けて「この規定のポイントを3つに要約して」と聞くところから始めました。
最初のプロンプトはこんな感じです👀
「以下の税制改正内容を、顧問先に説明する想定で、専門用語を使わずに3つのポイントにまとめてください」
出てきた要約を見て、驚きました。自分が1時間かけて作っていた説明資料の下書きが、ほぼ3分で出てきたんです。
【After】90日後の変化を数字で振り返る
90日間で段階的にツールを増やしていきました。結果をまとめます。
使っているツール
- Claude Pro:税法リサーチ、顧問先への説明資料ドラフト、メール下書き
- ChatGPT Plus:節税シミュレーションの壁打ち、議事録の要約
- freee会計(AI機能):レシート撮影からの自動仕訳、記帳チェックの効率化
月額コストは3つ合わせて約9,000円。正直、安すぎると思っています。
時間の変化
- 記帳チェック:1社2時間 → 約20分(freee AI+目視確認)
- 月次報告書ドラフト:1社1時間 → 約10分(Claude Proで下書き → 修正)
- 税制改正の情報整理:月5時間 → 約40分(Claudeで要約 → 自分で確認)
- 月のルーティン合計:約30時間 → 約7時間
月23時間が空いたんです。これ、ほぼ丸3日分の労働時間ですよ。
仕事内容の変化
空いた時間で何をしているかというと、顧問先への提案型コンサルティングです。
「御社の場合、この制度を使えば来期の税負担を○万円減らせる可能性があります」という提案を、以前は時間がなくてできなかった。今は月に2〜3件、しっかり資料を作って提案できるようになりました。
結果として、顧問料の単価も見直しが進んでいます。「ここまでやってくれるなら」と言っていただけるケースが増えました。
【学び】90日で分かった3つのこと
この90日間で痛感したことを3つ、シェアさせてください。
① AIは「代替」じゃなくて「増幅器」だった
最初は「仕事を奪われる」と思っていました。でも実際は、AIがルーティンを巻き取ってくれたおかげで、人間にしかできない仕事に集中できるようになったんです。クライアントの顔を見て話す時間が増えた。これはAIにはできないことです。
X上でも、AI時代だからこそ「対面訪問や雑談で心の距離を縮める」ことの重要性を発信している税理士さんがいて、深く共感しました。
② 「最終判断は人間」は絶対に崩さない
AIが出した仕訳や要約を、そのまま使ったことは一度もありません。必ず自分の目で確認しています。実際、AIが税理士試験を解いた検証では正答率59/100点というデータもあって、まだ人間のチェックは必須です。
「AIだけで申告書を作った」というクライアントの話がX上でバズっていましたが、データの裏付けがなければ税理士として検証できないのが現実。ここは譲れないラインです。
③ 始めるハードルは思ったより低い
最初の1週間でやったことは、Claude Proに登録して、税制改正の要約を1本頼んだだけ。それで「あ、これ使えるな」と分かったら、次のステップに進めました。
今は国の「デジタル化・AI導入補助金」(最大450万円)もあるので、事務所規模で導入する場合もコストの壁は下がっています。個人なら月3,000円のClaude Proから始めるだけで十分です。
【まとめ】怖い気持ちは、行動で溶かせる
90日前の私に伝えたいのは、「怖いまま始めていい」ということです。
怖さが完全になくなったわけじゃありません。でも、「何が起きているか分からない恐怖」と「把握した上での緊張感」はまったく別物でした。
もし今、AIの波に飲まれそうで不安なら、まず1つだけツールを触ってみてください。Claude ProでもChatGPT Plusでも、何でもいい。自分の仕事に1つ聞いてみるだけで、景色が変わります。
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ではまた、次のnoteでお会いしましょう💁🏻♀️